物に遠慮するな。「もったいなくて使えない」を乗り越えよう。

新品だともったいなくて、なかなか使えない人がいる。気に入って新しい洋服を買ったのに、「ちゃんとした機会が来るまで着ないでおこう」「一回着て汚れてしまったら、またクリーニングに出さなければならない」などと考えたことはないだろうか。

私も過去に、このような経験をしてきた。新品の腕時計があまりに気に入ってしまい、「雨の日は着けるのをやめよう」と、古い腕時計をつけた。お気に入りの新しい洋服を買うのだが、「仕事に着ていくにはもったいないな」「次にデートがある日まで待とう」と思ったことが何度あったか。

しばらくすると、もったいないをこじらせすぎて、何回も着ないうちに自分の感性が変わってしまう!悲しい。。。前はこの洋服を気に入っていたのに、新しい洋服に目がいく。昔はこの洋服好きだったんだけどなあ、今は好みじゃないんだよ、でも値段は高かったから捨てるのもったいないし。。。と思い始めたら、ドツボだ。好きでもない洋服が、クローゼットの端に居座り続ける。一回しか着ていない服、どうして買ってしまったんだろうね。。。

言うまでもないが、物を大事にする気持ちは大切。人間の生活は物なしでは成り立たないし、物を粗末にしていては出費も増える一方だ。

しかし、物に遠慮してはいけない。やはり、物は物であって、使用してナンボなのである。ブランドのバッグや、友達からプレゼントされた「自分では買えない良い物」の主人はあなただ。高級なTシャツだってバンバン着るべきで、あなたの肌に密着させて汚してやったらいいわけである。

忘れてならないのは、あなたは物よりも偉いということだ。物の主人たりえる人間精神を持ち合わせるべきである。逆を言うなら、あなたが遠慮なく使えないような物は、買うべきではない。このコートは10万円もしたから普段では着れない、と思うなら、あなたにふさわしくない。一張羅(いっちょうら:たった一枚の上等な上着)という考え方もあるが、一張羅だと認識できているなら、その服は頭で整理できた存在だ。でも、「もったいないから使えない」は、あなたの制御下にない物なので、困った困った。

所有している物とあなたとの「格」の違いが、「もったいなくて使えない」を生む。この「格」とは妄想に過ぎないから、安心してほしい。あなたよりも大切な「物」など存在しないという自信を持つべきである。

使える物は、使ってしまえ!

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