移ろい

現象の希望なき消失は
滅亡への予感を生み
心に潜んでいた不安の種から
すくすくと黒い芽が育つ

知っていた事実にさえ
目の当たりにすればたじろいでしまう

未熟成の知は果たして
無知を凌ぐ刃となるのだろうか
こぶしを捨てた手では
なまくらがたなが
ぼんやり口を開けている

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