営業スマイルと愛情

先日、営業スマイルが素敵なビジネスマンと話すことがあった。「営業スマイル」という言葉があるのは、仕事において好印象が得られる笑顔を、武器にしたいと励む人たちがいるからだ。仕事が有利に進んでほしいからこそ、たとえ笑顔でいたいと思っていなくても「営業スマイル」を作るのである。

なぜこの方の営業スマイルが素敵だなと感じたのか? そこには愛情があるような気がした。

笑顔を「つくる」ことで相手を安心させ、信頼してもらう。ビジネスマンにとって信頼は最も大事なものの一つだろう。彼の「完璧な」営業スマイルは、仕事をし続ける自分自身を救い、相手を救っているように思う。

営業スマイルの切なさは、ビジネスマンが仕事を続け生きていきたいと願う気持ちと、たとえ「つくりもの」であったとしてもその笑顔に安心する人たちの気持ちとを含んでいる。

自分の存在は決して強いものではないからこそ、相手もまた強い存在ではないという理解が、営業スマイルを通して愛情を具現化するのである。