2022年8月27日から28日に切り替わり、ふとテレビをつけると24時間テレビがやっていた。
音楽の特集をしていて、数十年前の音楽なども取り上げられていた。というより、昔の映像を流し出演者のワイプを表示していたような時間だった。
しばらく流し見していたのだが、悲しくなった。
テレビの時代のたそがれを観ているようで悲しかった。
私個人としては、夜中にお笑いでもやっているかなという気分で、24時間テレビにチャンネルを合わせた。
音楽がやっていたのはいいが、これほど華やかさがなくなったものかと、愕然とした。
出ている芸能人も小ぶりで明るさに欠け、セットも安っぽさを感じる。
ツイッターで24時間テレビを検索しても、哀愁に浸っている人は見当たらず、
二宮くんの歌を褒めては感動したというような人であったり、24時間テレビは出演者への報酬がどうのこうのとかいう言葉ばかり。
別に仕事なんだし報酬はもらっていいし、高くてもかまわない。
おもしろくなくてもかまわない。つまらなくてもかまわない。
私が若かった頃に、夜中にテレビをつけて24時間テレビがやっていたとき、
おもしろくなくても安心感を与えてくれたような気がする。
自分の見覚えのある人たちが、今自分が起きているように起きてくれている。
さびしい夜更かしをともに過ごしてくれただけで嬉しかった。
なのに、今日は24時間テレビを観て悲しかった。
出演者、セット、企画、それらが私に寂しさを与えた。
そんな気がした。